“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「…え?」


「もう、十分」


「でも…」


「俺は。
遥ちゃんがいてくれるだけで、ほんと、十分」


「でも、やっぱり…」


「ココにいてよ」


「……」


「お願い。
遥ちゃん、ココにいて?
俺が望むことは、ソレだけ、だよ?」


長谷川くんはすがりつくような…子供のような表情を一瞬見せ、


「…そういえば…凌は…。
…凌は…どうしてる…?」


話題をそらすかのように小さく言って、あたしから顔をそむけた。

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