“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】
「凌なら。
絶対そう言うと思った」


征は小さく口を動かしそう言うと、腕をベッドの上に戻し、


「だから、さっき、掃除の人に頼んだ」


いつもの、華やかな甘い笑顔を隠し、


「俺が突き出した手の下に、ちょうどゴミ箱が来るように置いてくれ…って…」


感情の浮かばない瞳でオレを見上げ、


「ほんと、物分りがいいねぇ、凌くんは」


口先だけで、オレを褒め称えた。
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