何があっても、空は青いから
01




 あたしは美桜。
 超有名な姫梓(ヒメアズサ)学園の生徒なんだ。

 しかも、超モテモテなの。
今日も男子に呼び出されててーっ。忙しい忙しい。

 
 モテ子のあたしは、今日も呼び出された場所に行く。
すると、あたしを呼び出した男子が待ってた。
あたしの顔を見て、少しテレてから、話し出した。


「美桜・・・ちゃんだよね。
 俺、ずっと美桜ちゃんのこと好きだったんだ…
 俺と、付き合う気、ない?
 あっ、俺もちろん美桜ちゃんがツバサと付き合ってるのは知ってる・・・けど!
 
 それでも、俺…美桜ちゃんが…好きなんだ・・・」


 …まぁ、告られるっていうことは分かってたけど。
でも、あたしが学校一人気の彼と付き合っているのに、よく告ってくるなぁ。
フラれるの、分かってるのに よく告れるよね。

 まっ、でも告られるの悪い気しないし、いいんだけどっ。


「そっかぁ。告ってくれてありがとね?
 けど、貴方も分かってる通り、あたしはツバサが好きなんだっ
 ごめんね…でも!貴方とはこれから、いつも以上に仲良くしたいなっ」


 あたしがそういうと、男子は嬉しそうに、だけど少し悲しそうに
「ありがとう、」と言って消えていった。


 …本当に、可愛いって便利。
学校一人気のツバサとも付き合えたし、退屈しない毎日。
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