君まで2ステップ
「それって…毎日梨亜に合う口実ができるってことだけど…いいの?」

「ばっ…バカ!!
ダメに決まってるでしょ!?」

「だって今毎日でも足りないって…。」

「あーもう…ってこんな時間!!
バス乗り遅れちゃうっ…!!
乗り遅れたら晴輝のせいなんだからね分かってんの?」

「お前がいちいち突っかかってくるからだろ…?」

「はぁー!?」



猛ダッシュを試みたものの(俺は関係ないのに走らされた)、俺たちが1階に着いた時に丁度、バスが目の前を通過していった。



「あぁ…次のバスじゃ間に合わないのにぃ…。」

「どこ行くんだよ…今日は休みだろ…?大学は…。」

「今日はレポートの提出日なの!!
でもまだ終わってないから大学でやろうって友達と約束してて…。」

「ふーん…じゃあ乗ってく?」

「へ?何に?」

「何にって…チャリに。」

「車じゃなくて?」

「俺、18歳になってないから。」

「チャリとかガキくさいっ!!」

「仕方ねぇだろ?年齢だけは変えようがねぇんだから。
乗る?乗らない?乗らねぇんならもう行くけど?」

「~っ…乗るっ!!このままじゃ間にあわないし!!」

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