君まで2ステップ
掴めない距離
【晴輝side】
明らかに俺と目が合ったのに、それを無視して梨亜が歩行スピードを上げて、反対側の道路を歩いて行く。
「梨亜っ!!」
「晴輝?」
「悪ぃ愁。俺、帰る。」
「ちょっ…晴輝くん!?」
赤平の声を無視して、俺は走った。
無視された理由が知りたくて…。
話す理由が…欲しくて…。
「あーあ。ダメだな、こりゃ。相手が梨亜さんじゃ俺が何言っても来てくんねー。」
「え…?あの…愁くん?梨亜さんって…。」
「晴輝の好きな人。もうずっと前から。
あの人が…晴輝がみんなの告白を断る理由。」
「あの人…が…。」
「ごめんね…花音ちゃんも晴輝のこと好きだったんだろ?
告白する前に振られるような話しちゃって…。」
「ううん。いいの…。分かってたから…。それに…。」
「それに?」
「あんな必死な晴輝くん、初めて見た。
それだけ…本気なんだね、晴輝くん。」
「そーいうこと。」
明らかに俺と目が合ったのに、それを無視して梨亜が歩行スピードを上げて、反対側の道路を歩いて行く。
「梨亜っ!!」
「晴輝?」
「悪ぃ愁。俺、帰る。」
「ちょっ…晴輝くん!?」
赤平の声を無視して、俺は走った。
無視された理由が知りたくて…。
話す理由が…欲しくて…。
「あーあ。ダメだな、こりゃ。相手が梨亜さんじゃ俺が何言っても来てくんねー。」
「え…?あの…愁くん?梨亜さんって…。」
「晴輝の好きな人。もうずっと前から。
あの人が…晴輝がみんなの告白を断る理由。」
「あの人…が…。」
「ごめんね…花音ちゃんも晴輝のこと好きだったんだろ?
告白する前に振られるような話しちゃって…。」
「ううん。いいの…。分かってたから…。それに…。」
「それに?」
「あんな必死な晴輝くん、初めて見た。
それだけ…本気なんだね、晴輝くん。」
「そーいうこと。」