君まで2ステップ

危険なノンアルコール

【梨亜side】


「梨亜ー!!なんか男の人が迎えに来たんだけど?」

「えぇ!?もう!?」

「ってか晴輝じゃないんだけど…。」

「晴輝がインターホン押すわけないじゃん!!」

「そりゃそうだけど…。何なのこの子。」

「何なのって…別になんでもないよ。行ってきます。」

「あ、ちょっと…梨亜…!!」




結局…あの日以降晴輝とは顔合わせてない。
別に会いたかったわけじゃないけど…。

でも…なんか…。




「梨亜ちゃん!!」

「啓介さん…。」



名前を呼ばれてはっと顔を上げた。

そう…だよね…
晴輝なわけないじゃん。
って別に…あたしは晴輝のこと…。



「じゃ、行こうか。」

「えっと…はい…。」



強引に肩を抱かれる。

な…なんか…今日…すごい強引…じゃないかな…啓介さん…。

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