君まで2ステップ
* * *


ズキズキする頭のおかげで目が覚めた。


ここは…?




「あ、起きたみたいだね。梨亜ちゃん。」

「えっ!?啓介さん…?ここは…。」

「ココはね、個室。」

「個室…?」

「そ。この店ね、俺の行きつけの店なんだ。
だからなんていうか…VIP待遇って言えばいいのかな?
俺みたいな常連客用の個室があるんだ。
ここはその部屋のうちの一つ。」

「え…?」

「あ、一気に説明しすぎちゃったね?
つまりここに入っちゃえば…
誰にも邪魔されない。」

「誰にも…?」




意味が分からない。

確かあたしは…
ノンアルコールカクテルを飲んで、意識が飛んで…
気がついたらここにいて…?


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