君まで2ステップ
気がつくと、ぐっと迫ってきた啓介さんが目の前にいる。



「あの…近い…んですけど…。」

「何言ってんだよ、梨亜ちゃん。
これからここで何するか分かってるでしょ?」


そう言ってあたしとの距離をさらに近付けてくる啓介さん。




「いやっ!!」



あたしは思いっきり啓介さんを突き飛ばした。
そのせいで啓介さんはあたしが寝ていたベッドから派手に落ちる。

いきなり…恐怖が襲ってくる。

怖い…。



「痛いなぁ…。
梨亜ちゃん、何するのさ…?」

「何って…そんなのあたしが聞きたいです…。」

「だから…口で言うよりヤったほうが早いだろ?
まさか、梨亜ちゃんも初めてってことはないだろうし?だろ?」

「え…?」




口で言うよりヤったほうが早い?

なにそれ…?


啓介さんは…最初から…


< 144 / 200 >

この作品をシェア

pagetop