君まで2ステップ
「えぇー!?下ろして下ろして!!あたし重いし!!」

「うるせぇな…今は逃げることが重要なんだよ。黙ってろ。」

「…っ…!!」



あたしはその言葉に何も言えなくなった。
だっていつもの晴輝じゃない…みたいなんだもん。



そのまま大人しく、晴輝にお姫様だっこされながらお店を後にしたあたしたち。















* * *


「ここまで来ればさすがにいいだろ…。」

「ごめ…重かったでしょ…?」

「別に平気。お前軽すぎ。ちゃんと食ってんの?」

「最近…食欲なかったから食べてない。」

「だからんな細ぇんだよ。メシくらい食えよ。」

「分かってるもん。」


ぶつぶつ文句を言いながらあたしをベンチにゆっくり下ろす晴輝。
着いた場所は、昔良く遊んだ公園だった。


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