君まで2ステップ
全ての想いを
「最初は…始まりはって聞かれたら…キッカケとかはあるんだけど…
でもただ単純に、『笑顔をずっとそばで見たい』っていう気持ちだったと今は思う。」
「始まり…?何の?」
「ごめん…。ちょっとこのまま聞いててくれる?」
「…いい…けど…。」
納得してなさそうな顔で俺を見るものの、仕方ないと思ってなのか、梨亜はまた横を向いた。
俺は言葉を続けた。
「その小さな始まりは、放っておけばいつか無くなるものなんだろうなって思ってた。
だから、どんどん俺と距離ができていって、離れていくのが分かって…ここで終わる。そんな風に思ってたんだ。
だけど…。」
梨亜が俺の方を向いた。
「だけど…無くならなかった。終わらなかった。
むしろただただ積もっていくだけだった。
一方通行なのが苦しくて、どうしようもなくて…
あの日、俺は梨亜に告白した。」
「え…?今の話って…全部…。」
「ま、結果は玉砕だったけどな。」
「そっ…それは…。」
「梨亜がますます可愛くなるから、俺、あの時すげー焦ってたんだと思う。
だけど梨亜の性格分かってたし、梨亜の理想も分かってたから、あの時の自分でどうにかなるなんて考えもなかった。
だけど…。」
でもただ単純に、『笑顔をずっとそばで見たい』っていう気持ちだったと今は思う。」
「始まり…?何の?」
「ごめん…。ちょっとこのまま聞いててくれる?」
「…いい…けど…。」
納得してなさそうな顔で俺を見るものの、仕方ないと思ってなのか、梨亜はまた横を向いた。
俺は言葉を続けた。
「その小さな始まりは、放っておけばいつか無くなるものなんだろうなって思ってた。
だから、どんどん俺と距離ができていって、離れていくのが分かって…ここで終わる。そんな風に思ってたんだ。
だけど…。」
梨亜が俺の方を向いた。
「だけど…無くならなかった。終わらなかった。
むしろただただ積もっていくだけだった。
一方通行なのが苦しくて、どうしようもなくて…
あの日、俺は梨亜に告白した。」
「え…?今の話って…全部…。」
「ま、結果は玉砕だったけどな。」
「そっ…それは…。」
「梨亜がますます可愛くなるから、俺、あの時すげー焦ってたんだと思う。
だけど梨亜の性格分かってたし、梨亜の理想も分かってたから、あの時の自分でどうにかなるなんて考えもなかった。
だけど…。」