君まで2ステップ
「『想いに気付いて欲しかった。』
あの時の俺の中にあったのはその気持ちだけだ。」
「想い…に…。」
「でも、ま…あの後、あの告白が梨亜の中ではなかったことにされてるみたいだなーっつーのが分かって…さすがにそれは結構ヘコんだ。」
「だって年下だよ?あり得ないじゃん!!」
「あー…抗議反論は後で受け付けるから今は黙って聞いてて。」
「…分かったわよ。」
「それで…最初は諦めるべきなのかとも思った。
父さんみたいな身長になるのも見込めなさそうだし、父さんみたいに優しくなれねぇし…。
何より…年齢だけは本当にどうしようもない。縮められない。
だけど…。」
「?」
「だけど…何度も諦めようとしてもダメだったんだ。
どうして好きとかどこが好きとか、そういうんじゃない。
ただシンプルに…『諦められない』
そんな気持ちだけがすとんと残って、消えなかった。」
「……。」
「梨亜の理想に近付けるように…自分にできることは全てやろうと思った。
そしたらいつの間にか高2になってた。」
あの時の俺の中にあったのはその気持ちだけだ。」
「想い…に…。」
「でも、ま…あの後、あの告白が梨亜の中ではなかったことにされてるみたいだなーっつーのが分かって…さすがにそれは結構ヘコんだ。」
「だって年下だよ?あり得ないじゃん!!」
「あー…抗議反論は後で受け付けるから今は黙って聞いてて。」
「…分かったわよ。」
「それで…最初は諦めるべきなのかとも思った。
父さんみたいな身長になるのも見込めなさそうだし、父さんみたいに優しくなれねぇし…。
何より…年齢だけは本当にどうしようもない。縮められない。
だけど…。」
「?」
「だけど…何度も諦めようとしてもダメだったんだ。
どうして好きとかどこが好きとか、そういうんじゃない。
ただシンプルに…『諦められない』
そんな気持ちだけがすとんと残って、消えなかった。」
「……。」
「梨亜の理想に近付けるように…自分にできることは全てやろうと思った。
そしたらいつの間にか高2になってた。」