君まで2ステップ
「梨亜。」

「なっ…何よ…?」

「顔、上げてくんね?」

「無理っ!!絶対無理!!」

「頼むよ。」

「頼まれたって無理!!」

「…お前がこうさせたんだから怒るなよ。」

「え?」


パッと顔を上げた梨亜の腕を掴んで抱き寄せた。


「ちょ…っ…離しなさいよ!!
あたし、晴輝の彼女じゃないんだから!!」

「だから…今、答える。さっきの約束…。」

「え…?」



俺は抱き寄せた梨亜を腕から解放し、その両手を握った。
梨亜の目をじっと見つめる。



「さっきの約束…
3つとも守れるよ。つーか守る。
梨亜以外には優しくしない。
梨亜のワガママにいつだって付き合う。
そして何より…梨亜のそばにいる。いつでも、絶対。

だから…
俺の彼女になってください。」


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