君まで2ステップ
Epilogue
あの日から1ヶ月が経った3月14日。
日曜だというのに、俺は柔道の試合。
「はぁ…。」
「どうしたのよ、晴輝?
今日は試合なんだからもっと気合入れないと負けちゃうわよ?」
「試合とは別なことで悩んでるんじゃないかな。だろう、晴輝?」
「悩んでねぇよ。
じゃ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい!!っていうかあたしも陽もあとで応援しに行くからね!!」
「来なくていい。」
ガチャン…
「もうっ…素直じゃないんだから…。」
「そうだね。
でも…晴輝なんかよりもっと素直じゃない子が、晴輝の悩みの種だし…。」
「え?」
「…なかなか言ってはくれなさそうだなぁ…梨亜は。」
「何て?」
「『晴輝のことが好き。』だなんて、梨亜のプライドが許さないだろうね。」
「ぷっ…確かに…。」
「だけど…そろそろ言ってあげてほしいところだけど。
特に今日は…ね。」
「ホントホント。
あんだけ元気ないと、1回戦負けしちゃうわよ。」
日曜だというのに、俺は柔道の試合。
「はぁ…。」
「どうしたのよ、晴輝?
今日は試合なんだからもっと気合入れないと負けちゃうわよ?」
「試合とは別なことで悩んでるんじゃないかな。だろう、晴輝?」
「悩んでねぇよ。
じゃ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい!!っていうかあたしも陽もあとで応援しに行くからね!!」
「来なくていい。」
ガチャン…
「もうっ…素直じゃないんだから…。」
「そうだね。
でも…晴輝なんかよりもっと素直じゃない子が、晴輝の悩みの種だし…。」
「え?」
「…なかなか言ってはくれなさそうだなぁ…梨亜は。」
「何て?」
「『晴輝のことが好き。』だなんて、梨亜のプライドが許さないだろうね。」
「ぷっ…確かに…。」
「だけど…そろそろ言ってあげてほしいところだけど。
特に今日は…ね。」
「ホントホント。
あんだけ元気ないと、1回戦負けしちゃうわよ。」