君まで2ステップ
「だって…くらいのちょっとこわいしっ…
ね…?いいでしょ?」

「う…うん…。」


そっと繋がれる俺と梨亜の手。

今思えば、この時が最後だったかも。梨亜と手を繋いだのなんて。

手を繋いだまま、ゆっくりと家に帰った俺達。



* * *

「ただいま。」

「晴輝っ!!今何時だと…って梨亜!?
ちょっとリビングで待ってなさい!!梨絵呼んでくるから!!」

嵐のように出て行った母さん。
すぐさま梨絵さんを連れて来る。

「梨亜っ!!それに晴輝も…心配したわよ…
なんでこんな時間まで…どこで何やってたの?」

「キーホルダー…おとしちゃったのっ…
それで…さがしてて…」

「キーホルダー?」

「ぼくのおとうさんがりあにあげたやつなんだ。
だからりあは…」

「それで晴輝、あんたも一緒に探してたわけ?」

「うん。」

「まったくあんたって子は…。」

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