君まで2ステップ
* * *


陽パパと偶然会ったとこから歩いて10分くらいのところにある、こじんまりとした可愛いお店に到着した。


「ねぇ、陽パパとはるママってさ…。」

「うん?」

「二人で食べ歩きとか結構してるよね?
っていうかよく二人で出掛けてるよね…?」

「うん…まぁね。
今は晴輝と陽菜が大きくなったし…
二人だけの時間、結構取れるようになったかな。」


『晴輝』という言葉にちょっと反応してしまうあたし。
もーっ…あたしのバカ!!


「晴輝って言葉に…過敏だね、梨亜。」


ってあたし、ばれてるしっ…!!
やだもー恥ずかしい!!


「梨亜もようやく素直になったわけだね。」

「なっ…そんなんじゃないもんっ!!」

「だって…晴輝のことが好きだって…気付いたんでしょ?」

「………だけだもん…。」

「え?」


気付いただけ…だもん。

それを口にはしてない…し。

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