君まで2ステップ

「何か…悩んでるんだね？
俺で良ければ聞くよ？
まぁ…こんなおじさんのアドバイスなんかは参考にならないかもしれないけどね。」

「おじさんなんかじゃないよっ…!!陽パパ、全然老けないじゃん!!」

「そうかなぁ…？
もう年だなーって思うこと、増えたけど…。」

「いやー!!そんなこと言わないでよっ!!」

「ごめんごめん。で、本題に入ろうか。
何を悩んでるの？」

「悩みなんか…。」

「どうせ晴輝のことだろう？
というか…晴輝、元気がないんだよ、最近。」

「え？」

「2月14日、帰ってきたときはすごく機嫌が良かったんだけど…
なんかお風呂に入ってソファーに座ってたら…いきなりため息をつき始めてね…。
とにかくテンションの落差が激しかったんだよ。
だから梨亜と何かあったんじゃないかって…。」

「べっ…別にあたしは…。」

「梨亜以外に考えられないんだよね。
そんな風に晴輝の心を乱す人間って…。
俺も…実際そうだからさ。」

「え…？」

「はるには…乱されてばっかりだよ。悔しいくらいにね。」

「今でも…？」

「うん。」


優しく笑って陽パパはそう言った。