君まで2ステップ
俺はベッドにダイブした。
一人になって冷静に考えてみる。


あの日の記憶は、まだ鮮明だった。

梨亜がいないって電話がかかって来て…
なんか焦った。
どこ行ったんだよって…心配だった。

梨亜を見つけた時。
泣いてる梨亜を何とかして泣きやませたかった。
泣いてる顔を見たくなかったから…
梨亜の笑った顔が…


『好きだから』



「あー…俺…バカみてぇ…
なんでこんな…ずっと自分の気持ちに気付かねぇで…。」



好きだよ梨亜。

ずっと、梨亜だけが好きだったんだ。



きっと俺はあの頃から、ずっと君に笑顔でいてほしいって思ってたんだな。

あの頃は小さかった気持ちが、今はどうしようもないくらいの大きさになってる。


梨亜…
今、君の一番近くにいるのは俺じゃないけど…
でもいつか、絶対…
『当たり前』みたいにそばにいれるように…

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