君まで2ステップ
【梨亜side】


な…なんなの…コレっ…
なんで…こんなことにっ…



「梨亜、大丈夫?」

「え?」


顔を上げると、晴輝の顔がすぐ近くにある。


「えぇー!!近い近い近いっ!!」

「『近い』って…お前が雷にビビって近付いてきたんだろ…?」

「ビビってない!!ってかあたしから晴輝に近付くとかありえない!!」

「はいはい。」

「~っ…!!」



何このバカにされてる感じ!!
あたしの方が年上なのに!!
っていうか晴輝のほうがチビなのに…ってあれ…?
晴輝のほうが…チビ…?
じゃあなんであたし、今顔を上げた…の…?


あたしはまじまじと晴輝を見つめた。


「何だよ?」

「へっ!?いや…晴輝、大きくなったなって…。」

「は?」


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