君まで2ステップ
「だって前まであたしよりずーっと小さかったじゃない!!」

「そうだけど…ってそれいつの話だよ…。」

「最近の話!!」

「じゃねぇよ。
つーか最近なんてロクに会話もしてねぇっつの。」

「…そうだっけ?」

「お前は父さんしか眼中にねぇからな。」

「それはっ…!!」


そうなんだけど…
でも…晴輝があたしより背が大きいだなんて…なんだか…ヘンな感じ。


「なんだよその怪訝そうな顔。
俺がでかくなることになんか文句でもあんの?」

「なっ…ないけど…なんかヘンだなぁって。」

「ヘン?」

「だって…背が小さいのがあたしの中の『晴輝』だもん。
背が小さくて可愛いーって感じじゃん?昔から…。」

「はぁ…。」


え?なんでため息つかれなくちゃいけないの?
あたし…当たり前のこと言っただけじゃん。



「なんでため息…。」

「梨亜。」


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