君まで2ステップ
カーディガン…晴輝の匂いがする…
ってバカ!!あたしのバカ!!何考えてんのよ変態っぽい!!

でもさっきから…ヘン。

晴輝のカーディガンなんて借りるつもりなかったのに、こうやってあっさり借りちゃってるし…
いつものあたしだったら晴輝のなんか絶対着ないのに!!
それにもっと…いつもだったら…っていうか今までだったら…言い返せた。なんでも。

なのに今日は…。
顔が熱い。なんだか火照る。



「梨亜?なんでいきなり口数少なくなってんの?
もしかして…熱出た?」

「へっ?」


そう言ってあたしのおでこに触れる晴輝。
その瞬間に体中の熱が一気におでこに集中する。


「あれ…熱いんだけど…マジで熱?」

「ちょ…気安く触んないでよ!!」

「あー…ごめん。」


明らかにトーンダウンして、しょげた顔をする晴輝。
なんだかあたしが悪いことしちゃったような気分になる。
ってあたし悪くない!!
晴輝がいきなり触ってきたのが悪いんだから!!

でも…ちょっと待って…?


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