君まで2ステップ
【晴輝side】


目が覚めたのは翌朝だった。


「ん…あ…朝…?」


眩しすぎる朝日に目が眩んだのと同時にずきっと痛む頭。
なんだか妙にぼーっとする。


「晴輝、入るわよ?」


俺の返事も待たずに入る母さん。


「熱下がった?」

「んー…まだぼーっとするんだけど。」

「じゃあ熱測って。」

「ん。」


俺は渡された体温計で熱を測る。


ピピッ…



「39度2分なんだけど…
母さん、測り直していい?」

「測り直したって同じだから。
今日は学校休みなさい。
あたしも今日は休み取ってあるから。」

「え?」

「昨日の感じであー多分明日も下がらないなって思ったし。
というわけで病人は黙ってベッドに潜ってなさい。」

「…分かったよ。」


パタンと部屋のドアが閉まる。

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