君まで2ステップ
そんなこと言われて不覚にもちょっと胸がきゅっと苦しくなる。
ってないない!!別にきゅんとしたわけじゃないから!!断じて!!
でも…


「ホント、晴輝ってお子ちゃまね。寝言とか言うなんてさ。」


なんか一応可愛いって褒めてくれたし(寝言だけど)、晴輝は病人だし…
手くらいは繋いであげるわよ。今日くらい…ね。
でも断じて!!あたしから手をつないだわけじゃなんだからね!!
晴輝が無理矢理、だから!!



「念じとこっかな…?
治りますように…治りますように…。」


あたしは繋いだ手から念を送ることにした。






集中しすぎて、いつの間にかあたしの意識は途切れていた。


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