君まで2ステップ
【晴輝side】


なんだ…?この手の温かい感触。
妙な温かさが心地よい。
俺はゆっくりと目を開けた。
そして俺の視界に飛び込んできたのは…


「り…あ?」



あり得ない、この状況。
梨亜が俺のベッドに突っ伏して寝てる。梨亜の顔が俺の目の前にある。
しかも、俺、梨亜の手握っちゃってるし…
俺、寝てる間に何したわけ?
つかそもそも梨亜がどうして俺の部屋にいるわけ…?



「梨亜…だよな…?本物…?つかなんで…?」


せっかく繋いだんだから離すのが勿体ない。
そんなことを思って手を繋いだまま、俺はゆっくりと起き上った。

まだ微妙に頭痛は残ってるけど、そんなにひどくない。
少し熱も下がったみたいだ。



「ホントに…なんでいるんだ…?」


ふと視線を梨亜の足元に落とすと、俺のカーディガンが置いてある。

これで分かった。

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