君まで2ステップ
あたしに覆いかぶさる晴輝の体。

熱が高いってことが触れた晴輝の胸や、荒い息使いで分かる。


っていうか今あたし、これ俗に言う、『押し倒されてる』っていう状況ー!?
というより押し潰されそう…


「晴輝っ!!ちょ…重いっ…!!しっかりして!!」

「ごめ…梨亜…
ちょっとぐらっときただけだから…。」



そう言ってゆっくりとあたしから離れて起き上り、床に座って頭を押さえている晴輝。
晴輝が離れてから、あたしも起き上って晴輝を見つめた。



「だ…大丈夫?」

「梨亜は?どこも怪我してない?」

「あたしは大丈夫。重かっただけだから!!
それより早くベッドに…。」




そう言いかけた瞬間…




「え?」

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