君まで2ステップ
あたしは晴輝に布団をかけた。


「しばらくちゃんとそこで寝てなさいよね。
無理して起きないこと。」

「もう…帰るだろ…?梨亜…。」

「え?何その言い方…。帰ってほしいの?」

「そうじゃ…ないけど…。
風邪うつしたくねぇ…から…。」

「帰れって?」

「だから…そうじゃねぇよ…
帰ってほしくなんかねぇけど…でも今は俺のそばに寄らないほうがいいから…。」

「あーもう…晴輝は黙って寝てなさい。分かった?」

「…分かった…。」

「じゃあとりあえずはるママに薬貰ってくるから。」

「…うん…。
あ、梨亜…。」

「何よ?」

「ごめんな…なんか…色々迷惑かけて…
つか帰っていいから…全然。」

「分かったってば。帰りたくなったら帰るから!!
とにかく晴輝は大人しく寝てなさい。」

「…うん。」







ふーっと大きく息を吐いて、あたしは晴輝の部屋を後にした。



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