君まで2ステップ
「マジで梨亜が作ってくれんの?」

「だから、そう言ってるじゃない。
病人に料理させるほど、あたしは酷い人間じゃないわよ。
いいからあんたは座ってなさい。つーか寝てなさい。分かった?」

「…分かった。」


俺はソファーにごろんと横になった。


なんだこの展開…
急激すぎて全然頭がついていかない。

梨亜が俺のためにお粥作ってくれる…?
これ…夢?
まだ俺、夢の中なのか?
ちょっと待て…なんか梨亜に…抱きついたのは夢…?現実…?
夢と現実の境目が全然分かんねぇ…
でも抱きついた(というかしがみついた)感触は…現実に近かったような気がするんだけど…。


つか喉乾いた…。
なんか飲み物がほしい。
そう思って立ちあがり、キッチンの方へと向かった。





「うわ!!晴輝!!なんでいるのよ!?寝てなさいって言ったでしょ?」

「なんでって…別にここ俺んちだし…自由に動き回ったっていいだろ…?」

「それはそうだけど!!何?何が欲しいの?」

「なんか飲む物。」

「お茶温めるから待ってて。」

「ちょっと待て、梨亜。」

「え?」

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