イチゴジャム



「嘘じゃない。ごめん…。」



あたしはそう言うと下を向く。



何にもできないんだよ。あたしには。



別れてあげる事以外は…。



「羽…頼むから…そんな事言うなよ…」



「ごめん。あたしが出した答えなんだ。」



「もう変わらないの。気持ち?」



あたしの肩をゆする。



「うん。ごめん。」



そういうと瑛太はあたしに背を向ける。



「あたし瑛太の事応援してる。
一番のファンだから。
だから、だから頑張って。あたし…。」




あたしはその先を言えなかった。



待ってるなんて言えない。



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