イチゴジャム
「羽ー。いこー。」という大の声で現実に戻る。
「う、うん。」と戸惑いながらも大のもとへ。
瑛太とすれ違う時手を触れられた。
軽く、そして優しく。
すごくドキドキした。
店を出ようとしたとき高い声で「瑛太ぁ!!いこうよー。」
ときこえた。
ちらっとみると薬指に指輪……。
なぜか泣きそうになった。
大はあたしを見て勘違いしたのか、
「気分悪いのか?帰ろうか?」
あたしはなにも答えれなかった。
大は心配しながらおくってくれた。
気分が悪いわけではないのに……。