イチゴジャム




6年生になってあたしはまた瑛太と同じクラスになった。




瑛太とは親友になっていた。




あたしは親友になった事が嬉しくも悲しくもあった。




瑛太に告白どころか好きな人がいることすら
いえなかった。




関係を壊したくなかった。




怖かったんだ。




「好きな人いないの?」とか聞いてきたけど、
「いないよ。瑛太は?」ということしかできない。



「俺はいるよ。」という瑛太。



泣きたくなった。




「誰?」とも聞けない。




その時チャイムがなった。




いつもは休み時間が終わるの嫌だけど、
この時だけは終わってほしかった。




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