イチゴジャム
「明日学校だから帰るか。」
嫌。帰りたくない。
「そうだね。帰ろっか…。」
言えないよ…。
大や瑛太の彼女に悪い。
今更罪悪感がのしかかる。
「お前、何で来たの?」
「バイク…。」
「何分かかるの?家まで?」
「1時間半…。」
「はぁ?遠すぎ。」
「瑛太は何できたの?」
「車。家から2時間。」
やばい。嬉しい。
「瑛太の方が遠いじゃん!!
馬鹿だねー。」
あたしはにこにこしながら言う。