イチゴジャム




車で走り出す。



「お前彼氏いるんだよな。」



「うん…。瑛太もいるじゃん。彼女…。」



「うん…。2人で会うのも最後だな。多分…。」




胸が痛む。



やっぱり最後なんだ。




わかっていたけど、
信じたくないよ…。



「そーいやさー俺お前に言わなきゃな。」



「何を?」
悲しさをおさえ元気に言う。



「お前の事好きだった。
クラスに入って一目惚れ。」



泣きたくなった。



そして自分は本物の馬鹿だと思った。



「でもお前好きな人いなかっただろ?
最後まで言えなくてさー。
卒業式の日言おうと思ったら
お前引っ越すとか言うんだもん。」



あたしは言葉がでない。



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