イチゴジャム
何も言えないあたし。
「弥生の目は誤魔化されないよ。
今日何かと無理してたでしょ?」
弥生は痛い所をついてくる。
「弥生いつもはーちゃんに助けられてる。
だからさたまにはさ助けてあげたいんだよね。
何になやんでるの?」
弥生…やっぱり親友だね。
あたしは昨日の瑛太との事と
弥生のあったかさに泣いてしまった。
「はーちゃん!?」
心配そうにあたしを見る。
「少し落ちつこっか。」
弥生はそう言うと手を握って
何も聞かなかった。