イチゴジャム




「うん…。ありがと。」





あたしは涙ながらに言った。




「羽は俺が軽々しくそんな事言う奴じゃあないってこと
知ってるよな?俺本気で羽と結婚したいんだ。」




「羽は17で俺も20。まだ2人とも子供だけど、
俺が大学卒業したら結婚しよ。
もう親にも結婚しようと思うことは話してる。
お前の家にもこの前挨拶にいった。」





「いつ行ったの?」




驚いているあたしに癖のある笑い方をして、




「羽の修学旅行中に。ママさんパパさんには羽には
内緒でと頼んでおいた。びっくりすると思ってたから。
予想以上にびっくり顔見れて満足だわ。」




とあたしを抱きながら意地悪な顔で笑う。





あたしは言葉にならない声を出していた。




「もっと驚くぞ。手出して。」




あたしは手を出した。



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