イチゴジャム
「瑛太と別れて貰えませんか?」
やっぱり…。
頭が真っ白。
「他人な僕からのお願いで恐縮ですが、
今まで僕はスキャンダルで落ちていった
歌手達を何人も見ています。
瑛太は実力があるからこそ
そんな終わりをしてほしくないんです。」
林さんの目には涙が溜まっていた。
何も言えない。
別れるとも別れないとも。
「これは私のお話です。
どうか瑛太を責めないでください。
責めるなら私を責めてください。」
責めれないよ…どっちとも。
そう言うと林さんは何回も頭を下げて
カフェを後にした。
何も考えれない。
どうしたらいいのかわからない。