ありがとうを…キミに。
「何?」

彼女は近くにあったブランコに腰かけた。

俺も隣りのブランコに腰かけた。



2人の間に沈黙が流れた。



「何で、そんなにあたしのこと…気にかけるの?」

彼女は静かに話し出した。


「似てるって、思ったんだ。俺と…」



「似てる?あたしとキミが?」

彼女はバカにしたように言った。


「どこが?全く似てないけど?一緒にしないでくれる?」


「悲しい目」


「えっ?」


「キミが不意に見せる悲しい目。似てるんだ。他人に心を開かない自分と」


彼女は俺を見た。








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