ありがとうを…キミに。
「柚流くんって、好きな人とかいるの?」

奈々はまっすぐ俺を見ていた。


「いや、いないかな」

俺は答えた。



「そうなんだ。じゃあ、今まで好きな人は?」



その瞬間、亜弥の顔が浮かんだ。





「柚流くん?」

奈々に呼ばれ、我に返った。



「奈々はどうなんだ?」

俺はすぐに話しを奈々にふった。



「私は…好きな人いるよ?」

奈々は少し顔を赤らめた。



「いるんだ。奈々に想われてる人は幸せだな」



「だといいんだけど」











奈々としばらく話をし、別れた。









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