ありがとうを…キミに。
大学に着いた時には、一限目の授業は終わっていた。









「柚流が遅刻とか珍しいよな」

昼は、大学のカフェテリアで翔平と真波といた。



「なんかあった?」

真波はコーヒーを飲みながら聞いてきた。


「いや、別に。寝過ごしただけ」



「夜、遅くまでゲームでもしてたんじゃねぇの?」

翔平が笑いながらからかってくる。


「それはあんたでしょ」

真波に突っ込まれていた。













講義も終わり、帰る準備をしていた。翔平と真波はこれから用事があると言い、帰っていった。


荷物をまとめ、大学を出てしばらく歩いていると、近くの自販機の横にうずくまっている人影を見つけた。


















< 37 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop