ありがとうを…キミに。
屋上の扉を開けると、涼しい風が全身を駆け巡った。



それと同時に向こういる人影に気づいた。





でもその人は、こちら側にいるわけではなく柵の向こうにいた。







そしてその人は突然、両手を広げた。




俺はとっさに駆け寄った。


「何やってんだよっ」




その人は、自分の声に振り返った。







大きな目に髪はキャラメルみたいな色で染めてあり、肩までの髪を巻いている女の子だった。







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