空に叫ぶ愛
まだごちゃごちゃ言う翔を無視して前に向きなおす。
すると自然と目に入る、若菜と話をしている笑顔の空。
なんか……やだ。
ため息を軽くもらして窓の外に目を向ける。
それでも空達の会話が気になってしょうがない。
……これって、焼きもちってやつ?
うわ、やだ。
若菜に焼きもちなんて。
友達だよ?若菜は。
あり得ない。
私には空を独り占めできる権限なんかないのに。
でも、なんか……やだ。
若菜と話して笑顔になってる空も、
若菜に焼きもち妬いてる私も。