空に叫ぶ愛
「愛ちゃんもはよ!」


「……ガキ」


「はっ、ひどー!」



私と翔の会話に爆笑する空と若菜。


私もつられて笑う。


なんか、こうゆうのいいね。


青春?って感じ。


私には縁のない話だと思ってたから。



──パシャッ…


「ひゃっ、冷た!……何すんのよ、翔!」



川の水をすくい、かけてきた翔に私も負けじと水をかける。



「うはっ……ほれ!」



翔が若菜にも水をかけた。



「きゃっ。なんよ~」



意外とムキになる若菜に笑っていると背中をトンと押された。



──バチャッ…!



「ぶっははははっ…ウケるー!」


「愛ちん、大丈夫?」



最悪…


まだ靴も脱いでなかったのに…!



「ちょっと、空!なにすんのよ!」



後ろにいる空をキッと睨むとお腹を抱えて笑う空がいて。
< 110 / 374 >

この作品をシェア

pagetop