空に叫ぶ愛
ドキンッ…!


悔しいけど、好きだ。


笑ってる空が私には輝いて見える。


……重症だ。



「愛?」


「空のバーカ!」



───パチャッ…



私が放った水は空の顔にクリーンヒットした。


それからは、もうハチャメチャ。


みんながみんなに水を遠慮なくかけまくる。



でも、ずぶ濡れになっても、

なぜか悪い気がしない。



この笑いに包まれた雰囲気が好きだ。


…居場所ができたみたい。


この4人は私を優しく受け入れてくれる。


友達。


今はその存在がありがたい。


みんなではしゃいでいる時だけは、過去を忘れられた。



ただ、楽しくて。


ただ、笑って。



そんな単純なことが傷を隠してくれる。



楽しいって、幸せ。

そう感じることができた。

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