空に叫ぶ愛
いつの間に、こんなに好きになっていたのだろうか……?








「今日も空くん、遅刻かいな?」




あれから1週間経った。


そして空はあれから学校に来なかったり、遅刻して来たりして。


私との会話はほぼない。


空が話しかけてくれるんだけど、私がなんとなく気まずくしている。


そして、今は二時間目が終わった10分休み。


まだ、空は学校に来ていない。




「最近は調子よさそうやったのに…」




最近〝は〟?


それって………




「どうゆうこと?」




複雑そうな顔をした翔と若菜が顔を見合わせて、翔が口を開いた。




「空…愛ちゃんが来る前は学校を休んだり、遅刻とか普通にしよったんよね」


「そう。でも、愛ちんが転入して来てからは毎日欠かさず学校来よったけん」




私は目を見開いた。



そうだったんだ………
< 140 / 374 >

この作品をシェア

pagetop