空に叫ぶ愛
次の日。


幼稚園はもう夏休みに入っていて。海は明日から夏休みで親は仕事。


家には僕一人。

当たり前に僕は時間を持て余していた。


そうだ、島ばぁの家に行こう!


勝手に島ばぁの家のドアを開け、中に入る。



「島ばぁ!遊びに来たばい!」



そう叫びながらリビングに行くとソファーには愛ちゃんが座っとって。


僕はびっくりして立ち止まった。


なんで、まだおるん?



「愛は、ばぁちゃん家に泊まりに来たけん」



島ばぁは僕の心の中を読んだみたいに答えた。


そうなんや……


ただ、そう思った。



「愛ちゃん、遊ぼ!」


「え?」


「いいけん、遊ぼ!」



僕は強引に愛ちゃんの手を引っ張り「川に行って来る!」って家を出た。
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