空に叫ぶ愛

修復される友情

side*愛


パァッと温かい光が私を照らした。暗闇にいたからこそ、その光がより輝いて見えるんだ。


なんでそんなに……

真っ直ぐ、愛してくれるの。


…でも、ずっと欲しかったのかもしれない。



切ない愛じゃなく、
同情の愛でもなくて。


真っ直ぐで温かい愛が。



悲しくないのに涙が溢れる。



「って、重いよな。迷惑やろ?」


「ごめっ……違うの。迷惑なんかじゃない。嬉しいよ…」



でも、涙が溢れてしょうがないや……


言いたい。

伝えたいよ。


私も〝好きだよ…〟って。



「……好き」


「へ?」



伝えたい想いはたくさん溢れてくるのに、声はこんなにも小さい。


目線を膝から空に向ける。



「私も…空が好き……」



目を見開く空。

照れる私。


そんな二人の間を夏風が吹き抜けた。
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