空に叫ぶ愛
────…


空がソファーでぐっすり眠っている。

友美はお風呂で、おばあちゃんは部屋にいる。


空のサラサラな金の髪に触れた。



「……いなくならないでよ…?」



かすれた声で呟く。


空がいなくなったら、私には生きる意味がなくなっちゃう。


空が私を嫌いになったら……



───リスクがあると思う。



だって、人の心が一生変わらないなんて断言できないじゃない?



空の心が変わったら。



今度こそ、

私は

消えてなくなる。
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