空に叫ぶ愛
思った疑問を聞こうと思ったけれど誰かのケータイが鳴り、遮られた。


ケータイを取り出したのは友美で。
ケータイ画面を見た友美は顔をグッとしかめた。


私がケータイを覗くと友美は嫌がらず、ケータイを差し出した。



【死ねば?てか死ね!】



そういったメールが来ていた。
送信者は……明里。


なに、これ……!



「なんやこれ!!」



そう反応したのは翔で。
若菜も空も内容を見て、目を見開いた。


若菜が辛そうな顔をする。



「若菜、大丈夫か?」



そんな若菜の背中を翔がさする。
私は友美に視線を送った。



「大丈夫よ?」



そう無理に笑う友美。


ズキンッと胸が痛くなった。
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