空に叫ぶ愛
「友美には私がいる…! 離れても友達だから!辛くなったらいつでも来て?!」



そう言って友美の手を握る。

そして、その手に若菜が手を重ねた。



「私もおるけん!」



若菜……



「俺だっておる!」



そう言って翔も手を重ねた。

翔……



「俺も、友美ちゃんの見方やけん」



みんなの手が若菜の震える手を包む。
熱い眼差しのような太陽が私達を照らす。



「みんな……ありがとう……」



その時。丁度バスがやって来た。

名残惜しそうに乗り込む友美。



「また絶対、来てね!」


「うん……!」



プシューと言ってドアが閉まる。

そしてバスが出発した。
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