空に叫ぶ愛
普通に考えて、先生が恋愛対象になるなんて有り得ないよね。


少なくとも私は、そう。



「水島先生はカッコいいよね」


「えっ!?」



予想外の言葉。


若菜から先生の名前が出るなんて、思ってもみなかった。


それとなく私が水島先生の名前を出そうと思ってたから……


まさか、脈あり!?



「好きなの?!」


「好きやないよーっ。でも、カッコいいとは思う……相談にも乗ってくれよったし……」



そう言うと若菜はどこか一点を見つめて急に黙る。


ど、どうしたの?



「特別……」


「特別?」



特別ってなに?


若菜の考えていることが全く読めなくて。若菜の次の言葉を待つ。
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