空に叫ぶ愛
なんて、そんなに上手くいかないか…
そう思っていた時、目が重たくなってきたのを感じてベッドに移動した。
――ウトウト…
そのまま私は深い眠りについた。
――ピリリリリッ…
「んー……」
その耳に響く嫌な音に私は顔を歪めながら起きあがった。
そして机の上にあるケータイのアラームを止め、髪の毛を"ぐしゃ"と握った。
いつも朝、起きた時に思う疑問。
“なんで寝て、目を覚ますと朝になってるの?”
私的には、1時間も寝てないように感じるんだよね…
まあ、それはただの錯覚でしかないのだけれど。
私のつまらない疑問はただの現実逃避。
ただ、朝を迎えたくないだけ。
朝なんて来ないでと思ってるだけ。
なんて弱い心。
そんな自分にうんざりすることすら慣れてしまった私は……どうなの?
私はしぶしぶ壁にかかっている制服を手に取り、ベッドに置いた。
大丈夫…
今から行く学校に“あいつら”はいないんだから。
そう自分に言い聞かすと着ていたスウェットを脱ぎ、制服に袖を通したのだった。