空に叫ぶ愛
「どうしたんやろ…?」



若菜は女の子の背中を見ながらポツリと呟いた。

私は保健室の中にいる水島先生を見る。

先生はバツが悪そうに笑いながら頭をかいていた。



「あの子、どうしたの?」


「いやー……その、……ね?」



いや、

わけわかんないから。


若菜と目を見合わせてから、もう一度二人で先生を見た。




「話さなきゃダメみたいだね……」




先生は観念したようにため息を吐いた。


……でも聞かなきゃ良かったと、聞いてすぐに後悔した。



「告白されたんだよ」



え……────?


目を見開いたのは私だけじゃない。
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